公益財団法人日本生産性本部が調査した「第10回働く人の意識調査」が公開れました
同調査は文字通り、勤労者の勤め先への信頼度や働き方について2020年5月以降、四半期ごとに調査しているものです
同調査において「テレワーク」は過去最低の16.2%、特に若年層では20代で12.0%、30代で15.5%と実施率が低いことが分かりました
◎全体の実施率
2020年5月・・・31.5%
2020年7月・・・20.2%
2020年7月・・・21.1%
2022年7月・・・16.2%
◎20代の実施率
2020年5月・・・34.3%
2020年7月・・・21.5%
2020年7月・・・20.3%
2022年7月・・・12.0%
◎30代の実施率
2020年5月・・・27.2%
2020年7月・・・21.1%
2020年7月・・・17.8%
2022年7月・・・15.5%
ご覧のように、若年層はテレワークが減少しています
特に新卒や転職されたばかりの方にとっては、仕事や職場に慣れるためには、横にいる先輩・同僚・上司などにすぐに報連相できる環境が求められるので、20代にはテレワークは難しいでしょうね
また、テレワークの週当たりの出勤日数でも、週3日以上出勤する人は2020年5月は30.6%が2022年7月は50.5%となっていて、テレワークが後退しているようにも見えます
一方で、テレワークの満足度では、2020年5月は57.0%が満足しているのが2022年7月では75%が満足と増加しています
テレワークにするかしないか意思決定できるのは会社側なので、テレワークしている方にとっては出勤よりもテレワークしたいと思っても仕方なく出勤している方も多いかもしれませんね
テレワークの普にあわせて「家事時間」は増えているのかも気になるところですね
3か月前に比べて労働時間・業務量・余暇時間・家事時間の増減についての調査結果もあります
それによると、
労働時間 2020年10月-9.5%→2022年7月+4.9%
業務量 2020年10月-0.8%→2022年7月+10.5%
余暇時間 2020年10月1.1%→2022年7月-3.5%
家事時間 2020年10月+8.6%→2022年7月+5.5%
2020年10月に比べると経済が回りだして業務量・労働時間が増加して、余暇時間が減り、家事時間も大きく増えることはないということが分かります
また家事時間の増減についても興味あるデータがあります
2020年10月 男性3.2%増加 女性15.3%増加
2022年7月 男性2.7%増加 女性9.0%増加
業務量・労働時間増加により家事時間が削られていることを意味していて、特に相変わらず家事は女性に負担が大きいことも見て取れます
以前も家事時間について、男女に差がありすぎることをご案内したことがありましたが、このデータにおいてもやはり、まだまだ家事は女性に負担を強いるのが現実であることが分かります
この現実を男性の皆さんは、そんなもんだと思っているかもしれませんが、その意識のままだと、結婚できても破綻してしまうリスクは高くなってしまいます
昔と違って、共働きが当たりまえの時代ですから、家事も育児も男女関係なく行う意識をもっていくことが必要だと思います
もし、家事を女性に求めるならば専業主婦しかありませんが、専業主婦だとしても、夫が家事・育児を全くしないでよいわけではないので、THE昭和な価値観は変えたほうがよいでしょう
婚活される皆さんにとって「働き方」はとても影響の大きいテーマですね
単に「テレワーク」が増えた減っただけと考えないでくださいね